「所報」は、1949年の研究所統合を機として刊行され、以来、号を重ねて1957年に第51 号を出すに至った。しかし、それ以降休刊となり、1970年に改めて「人文」というタイトルのもとに再刊されることとなった。その主要な目的は、西洋から東洋にわたり、古代から現代におよぶ、多方面の研究員の個人研究の内容を紹介し、また、各部の共同研究の状況を報告し、それを通して、研究員が相互に啓発しあい批判しあう点にある。現在、年1回のペースで刊行し、「随想」、「講演要旨」、「彙報」、「共同研究の話題」、「所のうち・そと」、「書いたもの一覧」などを掲載し、第59号まで刊行されている。