班長 竹元 規人
中国は独自の伝統的学術を有し、それは長い歴史のなかで大きな変遷をたどって来た。本研究は、その学術の清代から近代にかけての断絶と連続を、次の視角から明らかにすることを目的とする。まず、章学誠の「六経皆史」説などを根拠として、「経学から史学へ」という命題が中国近世・近代思想史において言われるが、学術の淵源と展開を跡付け、学術を分類しながらその統一的把握を図る章の目録学の立場から出発して、経学が史学を含む様々な学術へと転換する契機を清代学術史の中に探る。次に、「六経皆史」への解釈等、清代学術に関する通説的理解がいかにして確立してきたのか、清末以来の学術史の言説を見直すことで跡付ける。最後に、第一の視角によって得られた清代学術史の見通しの上に、第二の視角から跡付けられた近代学術史を位置づけることで、二つの視角を総合し、それによって清代から近代にかけての、経学の断絶と連続とを、鳥瞰的に明らかにする。
研究期間:2020年4月~2023年3月
| 氏名 | 所属 |
| 竹元 規人 | 福岡教育大学教育学部 |
| 内山 直樹 | 千葉大学大学院人文社会科学研究科 |
| 渡邉 大 | 文教大学文学部 |
| 重田 みち | 早稲田大学演劇博物館 |
| 山口 智弘 | 駒澤大学文学部 |
| 白石 將人 | 中山大学歴史学部 |
| 小島 明子 | 新潟大学人文学部 |
| 古橋 紀宏 | 香川大学教育学部 |
| 新田 元規 | 徳島大学総合科学部 |
| 氏名 | 所属 |
| 宇佐美 文理 | 文学研究科 |
| 道坂 昭廣 | 人間・環境学研究科 |
| 中原 佑真 | 文学部 |
| 王孫 涵之 | 文学研究科 |
| 臧 魯寧 | 文学研究科 |
| 成田 健太郎 | 文学研究科 |
| 田尻 健太 | 文学研究科 |
| 王 歓 | 文学研究科 |
| 氏名 | 所属 |
| 古勝 隆一 | 副班長 |
| 永田 知之 | |
| 藤井 律之 | |
| 白須 裕之 | |
| 福谷 彬 |