絵画修復への寄付

東日本大震災への対応

東アジア馬文化の研究(2020年度)

班長 諫早 直人

東アジアの諸地域は、中国でさえも家畜馬や馬車の利用において先進地域ではなく、西方からの直・間接的な影響を受けて二次的に始まったことが明らかとなって久しい。またおおむね前1千年紀後半から後1千年紀前半にかけて、馬車から騎馬へと戦争における利用形態が大きく変化するとともに、家畜馬や騎馬の風習がそれまで認められなかった地域に急速に拡散していく。日本列島における馬の出現は、この変化の最終局面として捉えられる。このように個別の地域・時代に対する研究成果を紡ぎ合わせることによってある程度の概観は可能ではあるが、東アジアにおける家畜馬や馬車・騎馬利用の出現や普及、その後の展開のプロセスについて、資料の実態に即しつつも一貫した視野のもとに論じた体系的な研究はまだほとんどみられない。本研究は、こうした問題点に鑑み、中国・朝鮮半島・日本列島の馬車・騎馬文化と馬匹生産について、ユーラシア草原地帯と比較しつつ、関連する考古資料と文献史料の検討をもとに明らかにしようとするものである。

研究期間:2020年4月~2021年3月

班員(学外)

氏名 所属
森下 章司 大手前大学
井上 直樹 京都府立大学
中村 大介 埼玉大学
青柳 泰介 奈良県立橿原考古学研究所付属博物館
佐藤 健太郎 関西大学博物館
片山 健太郎 奈良文化財研究所
菊地 大樹 総合研究大学院大学
Joseph Ryan 岡山大学
大平 理紗 京都府立大学
大谷 育恵 金沢大学

 

班員(学内)

氏名 所属
吉井 秀夫 文学研究科
坂川 幸祐 文学研究科

 

班員(所内)

氏名 所属
向井 佑介 副班長
岡村 秀典
古松 崇志
藤井 律之