■ 学位 博士[文学](京都大学) ■専門分野 科学史 ■研究テーマ 生命科学と社会、人と動物の関係 |
本研究は、東アジアにおける生命科学と「自然」について、科学史・環境史的アプローチから検討することを目的とする。19世紀後半以降、科学研究体制を整備した国民国家は、農学・動物学・植物学などの生命科学によって「自然」をつくりかえ、収集し、あるいは保護してきた。東アジアで初めて近代科学を導入した日本も例外ではない。本研究では、東アジアの近代を科学・自然・社会の相互作用から読み解くことによって、現在の自然保護政策や環境倫理を考えるための視座も提供したい。