■ 学位 博士[経済学](大阪大学) ■ 専門分野 日本経済史 ■ 研究テーマ 近現代日本の社会経済と環境 |
人間の生産・消費活動は自然環境をどう改変してきたのか、そして改変された自然は人間にどのような作用を及ぼしてきたのか。本研究はこの問いを、近現代日本を領域として、政治・社会や産業技術などにも着目しながら追究する。当面は、水力、化石燃料、原子力などエネルギーの開発・利用からみた日本近現代史像の構築に取り組みたい。
日本は20世紀後半の大きな経済変動である「東アジアの奇跡」を、1950~70年代に高度経済成長として最初に達成すると同時に、多くの公害も引き起こしてきた(そして、今も引き起こしている)。この経験を再検討することは、地球環境問題に直面する現代社会にさまざまな知見を提供しうるだろう。