■ 学位 博士[文学](早稲田大学) ■ 専門分野 中国語音韻史 ■ 研究テーマ 上古中国語音韻史の研究 |
上古中国語の音韻体系を再構することを目的とし、下記3点の手法(もしくは資料)を主に用いる:
(1)伝世文献を用いた研究:
いわゆる「伝統的な手法」であり、押韻、諧声系列、異文、声訓等を用いた研究。
(2)出土資料を用いた研究:
主要な方法は(1)と同様であるが、資料が出土資料である点が(1)と異なる。
(3)比較方法を用いた研究:
特に閩語(もしくは閩祖語)との比較、さらに周辺言語に見られる借用語を対象にする。
将来的にはシナ=チベット祖語を射程に収めた研究を進めたい。
以上、3つの手法を用いることで、より蓋然性の高い上古音体系の再構を試みる。再構の対象については、特に語彙(基礎語彙等)の史的変化を中心に進める。また同時に方言や他言語の調査も行う予定である。