■ 学位 |
思想史を方法として社会運動史の再構築を目指している。戦後歴史学のもとで社会運動史はイデオロギーや国境にもとづき断片的に描かれてきた。近年はイデオロギー的歴史観の衰退や海外公文書館での資料公開によって、資料状況の再整備とともに新たな社会運動史像の構築が必要となっている。とりわけ、①左右のイデオロギーのもとで断片的に描かれてきた社会運動史を総合的かつ実証的に描くこと、②国内外の公文書等に依拠して社会運動史を国境を越えて描くこと、③社会運動史の再構築を通して歴史学のあり方そのものを問い直すこと、を目的としている。