絵画修復への寄付

東日本大震災への対応

四天王の展開に関する研究

班長 高橋 早紀子

仏法を守護する護法神としてインドで誕生した四天王は、仏教の伝播とともにガンダーラや西域、中国、日本へと伝わり、各地で造像が行われた。その姿態や服制、持物などは多様で、こうした図像の多様性には各時代や地域における思想や信仰の反映が考えられる。しかし、これらの多様な図像の典拠や意味に関する検討が十分に行われているとは言い難く、四天王の展開についてはなお考察すべき問題が多く残されている。
 そこで本研究の目的は、様々な時代や地域における四天王の図像上の特色や宗教的機能について検討し、アジア的視野から四天王の展開に関する考察を深めることにある。具体的には、日本・中国・西域を中心とした四天王に関する研究発表に基づき、各専門分野の研究者とともに図像の変遷や宗教的機能の変容についての議論を深めることを目指す。日本・中国・西域・ガンダーラの美術史学や考古学を専門とする班員を中心に、広い視野から四天王の展開を考究する本研究には、分野横断的学際研究としての意義がある。


班員(学外)

氏名 所属
佐藤智水 龍谷大学
石松日奈子 東京国立博物館
外山潔 泉屋博古館
山名伸生 京都精華大学
佐々木守俊 岡山大学
斎藤龍一 大阪市立美術館
大西磨希子 仏教大学
濱田瑞美 横浜美術大学
上枝いづみ 金沢大学
田林啓 白鶴美術館
田中健一 大阪大谷大学
高志緑 大阪大学


班員(学内)

氏名 所属
根立研介 大学院文学研究科
内記理 大学院文学研究科附属 文化遺産学・人文知連携センター
檜山智美 白眉センター
アヴァンツィ・カルロッタ 大学院文学研究科
折山桂子 大学院文学研究科


班員(所内)

氏名 所属
稲本泰生 副班長
岡村秀典
安岡孝一
倉本尚徳
向井佑介