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東日本大震災への対応

「長い19世紀」におけるインド・中国の社会経済史の比較(2019年度)

班長 小川 道大

本研究の目的は「長い19世紀」におけるインドと中国の社会経済史を比較する注目点を見出すことである。近年のアジア経済の興隆の中で、アジアからの世界史再考が近年の歴史学の重要な課題となっている。特に欧米による植民地支配が展開された18世紀後半から20世紀前半にかけての「長い19世紀」に関して、アジア間貿易研究の進展などによりアジア史の見直しが進められている。アジアの大国であるインドと中国の「長い19世紀」における社会経済史研究も個別にこの文脈で進展してきたが、日本における両国の歴史研究は交流が極めて少なく、アジアという枠組みで歴史を論じる研究視座も整っていないのが現状である。本研究が目指す「長い19世紀」における中印史の比較は、欧米列強の進出に焦点が当たったために注目されてこなかったアジア内の同異を示し、アジア史が内包する多様性やアジアという枠組み自体を再考するものであり、アジアからの世界史再考の一助となる。


班員(学外)

氏名 所属
小川道大 金沢大学
岡本隆司 京都府立大学
神田さやこ 慶應義塾大学
木越義則 名古屋大学
城山智子 東京大学
田口宏二朗 大阪大学
富澤芳亜 島根大学


班員(所内)

氏名 所属
村上衛 副班長