■ 学位 博士[文学](京都大学) ■ 専門分野 中国文学 ■ 研究テーマ 近世以降日本における中国の戯曲と小説の受容 |
中国文学は古くから日本で受容され、その受容に関する研究もつとになされてきた。これまでの研究によって、中国文学が日本文学に与えた影響はある程度解明されている。一方、新たな文学作品の創出へと必ずしも繋がらない「読む」もしくは「利用する」行為への考察が看過されてきたように思われる。本研究は、読むという行為を受容史の一環として捉え、文学作品がいかに読まれたかということに焦点をあて、近世以降の日本で作られた文献資料に見られる中国の戯曲および小説に関する記録を調査、整理し、中国の戯曲と小説の日本における受容の様相を明らかすることを目的とする。それによって、中国文学が日本で受容された歴史の多角的な再構築を目指す。