チベット文明の継承と史的展開の諸相(2020年度)

班長 池田 巧

チベット文明は、周辺諸地域との歴史的交流を通じて、宗教・儀礼・言語・社会制度などを広く浸透させ、独自の文明圏を築きあげた。本共同研究班では、交流史の諸相に関する研究成果を学際的に集積し、チベット文明の史的展開を多角的に分析して、ユーラシア世界におけるその位置づけの再評価を行なう。7世紀以降、チベット・ヒマラヤ地域は周囲の先行文明の影響を受けつつ、独自の文明を展開させてきた。11〜12世紀に仏教を完全に消化して以降、より強固となったチベット文明は周辺文化と交流を繰り返しつつモンゴル〜東アジアにその影響力を伸張させた。さらに20世紀半ば以降もその発信力は欧米社会までにも影響を与えている。このような発信力と柔軟性をチベット文明は如何に獲得したのか、また周辺諸文明とどのように相克・調和してきたのか。その具体像を探るべく、多様な視点からチベットと他文明との相互接触の諸相を学際的に分析する。

研究期間:2018年4月~2021年3月

班員(学外)

氏名 所属
武内 紹人 神戸市外国語大学名誉教授
西田 愛 神戸市外国語大学
大川 謙作 日本大学文理学部
別所 裕介 駒沢大学総合教育研究部
星 泉 東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所
根本 裕史 広島大学大学院・文学研究科
池尻 陽子 関西大学文学部
海老原 志穂 東京外国語大学
山本 明志 大阪国際大学経営経済学部
小西 賢吾 金沢星稜大学人文学部
山本 達也 静岡大学人文社会科学部
小野田 俊蔵 佛教大学歴史学部
三宅 伸一郎 大谷大学
小松原 ゆり 明治大学文学部
村上 大輔 駿河台大学現代文化学部
井内 真帆 神戸市外国語大学
加納 和雄 駒澤大学仏教学部
大羽 恵美 金沢大学国際文化資源学研究センター
大西 啓司 龍谷大学仏教文化研究所
黒田 有誌 龍谷大学文学研究科
岩尾 一史 龍谷大学文学部
小林 亮介 九州大学比較社会文化研究院
岩田 啓介 筑波大学人文社会系
長岡 慶 関西大学社会学研究科

 

班員(学内)

氏名 所属
熊谷 誠慈 こころの未来研究センター
マルク=アンリ・デロッシュ 総合生存学館
安田 章紀 こころの未来研究センター

 

班員(所内)

氏名 所属
稲葉 穰
中西 竜也