令和5年度共同研究プロジェクト募集要項*締め切りました

令和5年度 京都大学人文科学研究所共同利用・共同研究拠点
  共同研究プロジェクト募集要項

1.趣旨説明

平成22年、私ども京都大学人文科学研究所では、関連研究者コミュニティの協力参加のもと、人文学および関連分野における共同利用・共同研究を推進する目的で、「人文学諸領域の複合的共同研究国際拠点」を設置いたしました。この拠点は、世界的視野から複数文化の生成、変動、相互交渉等を研究し、地球社会の調和ある共存に資する学術的知見を提供することを目指しています。

本拠点のこのような目的を実現するために、本研究所では、研究所以外の方を研究リーダーとする共同研究プロジェクトを下記の要領で公募いたします。

2.公募研究課題

研究課題は、上記の趣旨および本研究所の所蔵資料や人的資源等の活用を考慮して選定してください。

3.応募資格

申請者は、国内外の大学その他の教育・研究機関の教員、研究職員、またはこれと同等の能力を有すると本研究所の長が認めた者とします。所属機関における勤務の形態は常勤・非常勤を問いません。日本国籍以外の方も応募できます。

4.共同研究プロジェクトの概要

①「共同研究班」

応募プロジェクトは、本研究所において従来から行われてきた「共同研究班」に準じた形で研究を行うことが求められます。本拠点ならびに人文科学研究所で現在実施中の「共同研究班」については、人文科学研究所のウェブサイト上の各種の情報をご覧ください。また本研究所の紀要『人文学報』、『東方学報』、『Zinbun』には、すべての「共同研究班」の活動の概要を年1回掲載しています。

②「共同研究班」の組織と班長・班員

申請者は、研究課題に応じて、申請者を班長(共同研究班代表者)とする「共同研究班」を組織していただき、それに参加する班員(共同研究班参加者)として適当な人数を選んでいただきます。班員は教育職・研究職にある方に限定されません。また、修士課程(ないし博士前期課程)の学生の場合、協力者としての参加を妨げるものではありませんが、旅費等の支給の対象にはなりません。

③ 所内からの参加

申請する共同研究に1名以上、人文科学研究所の専任教員(所内の教授、准教授、助教の職にある者)を必ずメンバーに含めてください。そのうち1名が副班長として参加し、研究、運営面のお世話をいたします。

④「共同研究班」の開催

「共同研究班」は、年に5回以上10回程度の研究会を、原則として、本研究所において開催することが求められます。

⑤ 国際共同研究について

「共同研究班」の必要上、国際的な共同研究を行う場合、継続的な研究上の協力関係にある海外の研究機関を訪問し、研究打ち合わせおよび調査を行うことができます。現地調査のためだけの国外出張は認められません。

⑥「共同研究班」の研究期間

今回公募する共同研究プロジェクトの研究期間は、令和5年4月から3年間です。ただし年度末に提出する実績・活動報告書、ならびに報告会(⑨研究成果の報告を参照)での経過報告により、共同研究委員会などで活動状況が不適切であると評価された場合は、計画途中で共同研究プロジェクトが終了となることもあります。また期間延長は原則として認められません。

⑦ 研究成果の公開

研究成果(中間段階での成果も含む)については、本拠点の活動に関わるシンポジウム等での口頭発表や、本拠点の出版物およびホームページ等での公開をお願いする場合があります。

⑧ シンポジウム等の開催

「共同研究班」の研究推進のため、国際シンポジウム等を開催する場合は、別途拠点経費を申請することができます。

⑨ 研究成果の報告

班長には、各年度末に共同研究班実績・活動報告書(様式5)を提出していただきます。研究期間終了後は、最終報告書(様式6)を本拠点共同研究担当者に提出していただきます。また、研究成果の公開ならびに共有を目的とした報告会を、翌年の4月中に開催します。原則としてすべての共同研究班にその場での報告をお願いします。

⑩ 論文集などの出版

論文集等の形式で研究成果を取りまとめた場合には、同じくご提出をお願いします。論文集等の出版経費については、別途申請することができます。

5.経費の使用について

令和5年度の1共同研究班あたりの経費の上限は100万円です。ただし状況によって実際の配分額が申請額から減額される場合があることをご了解ください。なお、予算の申請は単年度ごとに行います。経費の内訳は、国内共同研究会の開催にともなう経費を主とし、そのほか必要に応じて国際共同研究経費等を想定しております。

研究計画を立てる際には、予算規模を考慮の上、以下の各点にご留意願います。

  • 班員数は、適正な運営が可能な範囲となるようご考慮ください。
  • 別の研究資金を獲得して、共同研究班の活動のために充当することを妨げません。
  • 国内共同研究会は、原則として本拠点の共同利用施設(人文科学研究所本館および東アジア人文情報学研究センターのセミナー室、会議室、共同研究室等)で開催するものとします。
  • 国際共同研究の推進とは、継続的に研究上の協力を行なう海外の研究機関を訪問して研究打ち合わせおよび調査を行うものを指します。現地調査のためだけの国外旅費は認められません。
  • 謝金は、研究協力、翻訳、講演等にかかるものに使用できます。
  • いずれの費目に関しても、経費の支給は科研費プロジェクトに準ずる形で本学の規定に従って使用していただきます。なお、費目の30%を超える大幅な変更があった場合は、変更の理由書を拠点の長に提出願います。
  • 京都大学では新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う活動制限のガイドラインを設けており(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/foundation/coronavirus/)、研究期間中の対応レベルによっては対面会議を制限し、オンラインでの実施をお願いすることになります。その場合の対応について、研究会の開催方法や研究成果の公開方法などを「研究計画」にご記入ください。

6.申請方法

① 申請手続き

所定の申請書(様式1)、研究計画書(様式2)および班員名簿(様式3)に必要事項を記入の上、履歴書・研究業績等一覧とともに電子メールへの添付によって提出してください(英語での申請書記入も可)。受け付けた旨の返信メールを送りますので、受け付けの確認をしてください。2日以内(休日除く)に返信がない場合は、下記連絡先へ電話によって問い合わせてください。

申請に際して、班長(共同研究班代表者)の委嘱を受けることが可能か、勤務先の就業規則等をご確認の上、所属機関(部局)長等の内諾を得ておいてください。採択後には、所属機関(部局)長等の承諾書(様式4)を提出していただきます。
<申請書・様式1> <研究計画書・様式2> <班員名簿・様式3> <承諾書・様式4> <履歴書・研究業績等一覧>

※申請書類はこちらからダウンロードしてください。

② 申請期限

令和4年8月31日(水)(必着)

③ 提出先

所在地 : 〒606-8501 京都市左京区吉田本町
あて先 : 京都大学人文科学研究所共同利用・共同研究拠点担当者
TEL : 075-753-6902
電子メールでの提出先 : project[AT]zinbun.kyoto-u.ac.jp
(スパムメール防止のため、@マークは画像にしています)

7.審査と採択

本拠点に設置する所外・学外の有識者、各学界の代表を含む共同研究委員会および運営委員会において審査し、本研究所の教授会において若干数を採択いたします。
審査は書類審査とプレゼンテーション審査の2段階審査で実施します。書類審査通過者には、おってプレゼンテーション審査(オンライン開催)への出席を依頼いたします。スケジュールは以下を予定しております。詳細は決定しだい、応募者に連絡いたします。

令和4年8月31日 書類提出締切
令和4年9月下旬 書類審査結果通知
令和4年10月~11月上旬 プレゼンテーション審査
令和4年12月末 プレゼンテーション審査結果通知

 

8.採否の通知

採否の結果については、令和4年12月末までに申請者に通知します。

9.問い合わせ先

京都大学人文科学研究所事務室・総務掛
TEL : 075-753-6902/FAX : 075-753-6903
e-mail : project[AT]zinbun.kyoto-u.ac.jp
(スパムメール防止のため、@マークは画像にしています)