毛沢東体制と公安警察に関する歴史的考察(2022年度)
Public Security Forces Under Mao

班長:周 俊
Coordinator: ZHOU, Jun

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これまでの中国現代史研究は、社会の成員一人一人の自己批判と相互批判を通じて社会の安寧を保障するのだという毛沢東体制下の社会運営規範が形成されて浸透したとされている。しかしながら、共産党による一党支配を盤石なものにする上で、社会主義体制での治安維持、犯罪・反党行為の抑止・摘発を行う絶対的な暴力装置・公安警察の役割も非常に重要である。ただし、公安警察については、その機構自体がほとんど表に現れず、その活動記録も公表されないため、中国現代史研究でも全くのエアポケットとなっている。

これに対して本研究は、申請者がこれまで独自に収集・蓄積してきた史料群ならびに京大人文研の所蔵する「文革期紅衛兵資料」コレクションを活用することで、より正確に、より詳しく、毛沢東時代の公安警察の実態を分析し、この研究史の大きな空白を埋めることができる点を最大の特色とする。この問題は毛沢東体制の特質やそのメカニズムの解明に直結するチャレンジングな、それでいて実現可能な試みである。

@英語版準備中@

研究期間:2022年4月~2023年3月

班員(学外)

氏名 所属
周 俊  [班長]東京大学 社会科学研究所

2022年02月25日 更新

班員(所内)

氏名 所属
石川 禎浩  副班長
都留 俊太郎

2022年02月25日 更新