漢語と周辺諸語の類型構造論

班長 池田 巧

チベット文化圏の象徴:仏塔と祈りの経文(ルンタ)
チベット文化圏の象徴:仏塔と祈りの経文(ルンタ)

本共同研究 (2013.4-2015.3) は、漢語と周辺諸語の交流の歴史と類型構造の諸相を探究する。漢語に隣接する大言語群としては、北方にはアルタイ・ツングース系の諸語、東方には朝鮮語・日本語、南方にはタイ系・ミャオ=ヤオ系の諸語、西方にはチベット・ビルマ系の諸語が分布する。古代から現代に至るまで、漢語は周辺の諸言語に大きな影響を与え、また逆に交流ある言語からさまざまな要素を取り込むことで、歴史的地域的にさまざまな変容を重ねてきた。
研究班では民族と言語の交流に焦点をあて、その基本形態、類型、変化、伝播、そして交流の背景となる異文化の諸相について実証的研究を進めていく。各種事例についての報告と研究情報を共有するための「研究連絡会議」と、特定課題に関する研究討論を集中的に行なう「研究集会」から構成される。

班員
(所員)稲葉 穣、土口史記
(所外)林範彦[神戸市外国語大学]、西田愛[神戸市外国語大学(非)]、岩尾一史[神戸市外国語大学(非)]、中西裕樹[同志社大学]、武内康則[白眉助教:京都大学]